2025年8月 iDeCo等に関する令和7年度税制改正のポイント
iDeCo(個人型確定拠出年金)を利用した老後資金準備が注目されていますが、令和7年度税制改正で制度が拡充されました。
主な変更点は、以下の2つです。
- 確定拠出年金(DC)の拠出限度額引き上げ
- 退職所得控除規定等の見直し
特に重要なのは、拠出限度額の引き上げです。
- 企業年金がある会社員等の確定拠出年金全体(企業型DC+iDeCo)の共通拠出限度額が、月額5.5万円から6.2万円に増額されました。一方、企業年金がない会社員は、月額2.3万円から約6.2万円までiDeCoに拠出できるようになり、より多くの積立が可能になります。
- 自営業者等(国民年金第1号被保険者)の国民年金基金とiDeCoの共通拠出限度額も、月額7.5万円(7,000円増額)に引き上げられました。
今回の改正は、より多くの人がiDeCoを活用して老後資金を準備しやすくなるよう、制度の柔軟性と公平性を高めることを目的としています。
参考情報
iDeCo公式サイト https://www.ideco-koushiki.jp/guide/
令和7年度厚生労働省関係税制改正について https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47600.html
年金制度改正法 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000147284_00017.html